輪島地の粉(じのこ)とは、輪島市内小蜂山(こみねやま)から産する珪藻土(けいそうど)の一種の黄土を蒸し焼きにし粉砕した粉末のことです。この地の粉と米糊をまぜた漆を地漆(じうるし)と呼び、一辺地漆、二辺地漆、三辺地漆と進むごとに米糊の割合が少なくなり、地の粉の粒子が徐々に細かくなります。
珪藻土(けいそうど)は、植物プランクトンの珪藻の死骸が大量に海底に堆積し化石化した土。主成分のケイ殻がガラス質で極めて微小な殻孔が多数あるため、断熱性、ろ過性、吸収性などに優れていて、地の粉として漆と混ぜ合わせると、木地に密着しやすいという効果があります。輪島塗最大の特徴といえる非常に硬くてはげにくい仕上がりは、この下地漆を使うことによって可能となるのです。
この工法の歴史については、天正10年(1582)に「加賀・能登の領主」の前田利家公が能登巡行のときに、地の粉を作っているところに立ち寄っている史実(能登名跡史)があることから、それ以前からあったと考えられています。 |
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原土 |
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天日乾燥(てんぴかんそう) 掘り出した珪藻土を砕き、均質に練り合わせたものを餅状に成形する。それをすのこにのせて、風通しのいい場所で約10日間自然乾燥させる。 |
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蒸し焼き 天日乾燥させた珪藻土を、水分を含んだおがくずと一緒に燃成炉に積める。プロパンガスを使用し約750度で5〜6時間蒸し焼きにする。 |
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地の粉 粉砕したものをふるいにかけ、4種類の大きさに分級する。分級したものを、一辺地、二辺地、三辺地と各塗りの段階に配合する。 |
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