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先生にちょっとインタビュー

井波唯志(いなみただし)さん(故)
先生の主な作品について教えて下さい。
そうですね、やはり漆のものですから実際に使えるものですね、ここにある屏風も昔からある工芸品の一種なんですけど、そのほか飾り棚とか宝石箱とか花器類ですね。加飾の方法としては蒔絵(まきえ)を用いて、形から全部、自分だけのフォルムを追求して作っているわけです。
蒔絵(まきえ)について教えていただけますか?
井波唯志(いなみただし)さん蒔絵(まきえ)はね、日本で記録に残っているのは平安時代ですね。だいたい9世紀頃から蒔絵(まきえ)という手法が表へ出てきてるんです。それまではなかったんですね。その後、鎌倉から室町時代にかけて貴族階級にアピールして、非常に繊細なしっかりした今の蒔絵(まきえ)の基盤ができたんです。具体的に言いますとね、漆で模様を描きまして、その上に金粉や銀粉などを蒔きます。そして乾いてから、その上にもういっぺん漆をかけ、いろんな方法で磨き上げるわけです。描く金と書いて「描金(びょうきん)」とも言うんです。一言で蒔絵(まきえ)といっても平蒔絵(ひらまきえ)、高蒔絵(たかまきえ)、研出蒔絵(とぎだしまきえ)というように手法は非常にたくさんあるんですが、日本だけですねこの手法は。中国にも本当の蒔絵(まきえ)の手法はないんです。
本当に鮮やかな色彩ですね。
貝類ですとか金や銀など非常にたくさんの種類の材料を使えるというのは蒔絵(まきえ)の特権なんです。ほかの工芸品ではね、これだけいっぺんにいろんな素材を使いこなす手法はないんです。
華麗な加飾は輪島の特徴でもありますね。
井波唯志(いなみただし)さん輪島ってのは昔からお重とかお膳とかお椀など食器類の産地だったんです。美術工芸品的な物ってのは最近ですね。日は浅いんですね。しかしこういう新しい分野の開拓はね、非常に大事だと思うんです。ヨーロッパやアメリカなど対外的にも蒔絵(まきえ)の技術などは非常に評価が高いですから、そういうのを大いに生かした物を、主張して作っていきたいと思うんですね。それがいろんな意味で、輪島塗が伸びていく一つの方法になるんじゃないかと思います。
今後の作品作りについてお聞かせ下さい。
作品としてはね、詩情、リリシズムがなかったら訴求力がないんです。訴える力がないと思いますね。それと見てくれる人がなければだめなんです。自分を主張できるもので、みなさんにもある程度わかっていただけるようなものを作っていかなければいけないと思っています。現在は屏風やパネルなどをやっておりますけどね、将来は模様を少しセーブしても、極端に形を生かした何か一つしっかりとしたフォルムのある物を作りたいと思ってるんです。手法もこういった木地で作るんじゃなしに、漆にはいろんな造形の方法がありますから、時間をかけてゆっくりと考えていこうと持ってるんです。
井波唯志作品写真

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