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昔、とあるうぬぼれの強い美人がいました。白山が女人禁制だった頃、この女は「私ほどの美人なら、白山の神様が女神であってもやきもちは焼かないだろう」と判断して、頂上を目指して白山へ登っていきました。最初は不安もありましたが、道中、特に何も起こらないのでそのまま登山をつづけていると、八合目まで来たとき大入道が現れ、「これ以上登ってはならん」と怒鳴りつけました。しかし、女は忠告を無視してさらに歩みを進めます。すると、白山の神様はかんかんに怒り、女を二つに引き裂いて片方を目付谷へ放り投げました。そのことがあって以来、目付谷の近くを通ると片足の女が立っていたり、わらじが片方だけ落ちていたりしていたそうです。現在でも、目付谷にすむイワナは、片目であるといいます。
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