兼六園図鑑

兼六園菊桜(けんろくえんきくざくら)

明治紀念之標に向かって左手の、曲水にかかる石橋「千歳橋」の上流たもとにある。

若葉とともに咲くこんもりと淡紅色の桜花で、小振りながら300枚を越える花弁をつける。通常、菊桜の類は花弁150〜200枚で、300枚以上というのは兼六園菊桜のほかにない。ちなみにケンロクエンキクザクラは学名である。

また、開花から落花までの間に花の色を3度変えるのも特徴だ。蕾の時は深紅、咲き始めると薄紅、落花の時は白色に近くなり、花弁だけでなく、花柄をつけて散る。開花期は4月下旬から5月上旬と長く、兼六園の観桜の最後を飾る桜だ。

現在、並んでいる2本は接木から育てた2代目で、国の天然記念物に指定された初代は昭和45年(1970)に250年の天寿を全うした。この木は幕末に京都御所から賜ったものと言い伝えられ、御所桜とも呼ばれた。

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