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古九谷色絵を代表する傑作として、世界的にも広く知られている名品である。器面いっぱいに瑞鳥である鳳凰を、ただ一羽だけ描いた作品であるが、意匠の構成がこれほど見事な作品はほかにないといってよい。鳳凰の胸部の張り、鋭い目つき、足部の力強さ、尾羽の動きなど、写生を基礎にデフォルメされた造形の美しさ、さらには五彩で彩られた色彩の絢爛豪華さは、他の日本の色絵のやきものを圧するかのような迫力に満ちあふれている。しかも、素地の余白の生かし方が、これほど見事な効果を発揮している作品も少ないといってよく、この余白の効果によって鳳凰の造形の美しさがさらに引き立てられている。
裏面の縁文様は、豪快な大振りの牡丹唐草文が呉須の線描で描かれて、紺青で濃彩に彩られている。銘は「祐」の字で、紺青の絵具で埋められている。(『九谷名品図録』石川県立美術館)
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