では「北前船」に乗り込んだ男たちは、どのようにして日本海航路の主役になっていったのだろうか。
加賀の「北前船主」の多くは、もともと滋賀・ 近江商人の雇われ船頭から出発した。
17世紀後半から18世紀はじめのことである。
近江商人は、内地から最初に蝦夷地に入った商人といわれ、蝦夷地開拓によってもたらされた交易品を運ぶ船の、船頭や水主(かこ)として、若狭、越前、加賀の船乗りたちを重用した。
航海を任され、商品売買を経験するにつれて、彼らはしだいに商才を発揮しはじめる。
江差屏風
船頭長衣
奥能登海図