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加賀竿 加賀竿画像
漆が使われている加賀竿
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歴史

武芸鍛練から生まれた竿づくり

 外様大名最大の雄藩、加賀藩前田家が表立って武芸奨励をすると、幕府から謀反の疑いをかけられる恐れがありました。このため、加賀藩では「健康増進」の名目で藩士(諸士)に釣り奨励し、武芸の鍛練にしたのでした。例えば、おもりで河川の深部に毛針を沈めるアユのドブ釣り(加賀藩が発祥の地)は、真剣での間合いの鍛練になりました。また、テンカラ釣りは小太刀と鎖鎌(くさりがま)の練習に、餌刺し(餌差し)は短鎗(たんそう)の修練になったと言われています。
 こうした背景から、加賀で竿づくりが行われるようになりました。藩政時代の竿師は餌刺しや鮎竿、鮒竿に加え、弓矢や尺八なども生産したといいます。竿づくりが商売として確立したのは、明治時代の廃藩置県以後だと言われています。当時、釣りが一般的なレジャーとなり、アユのドブ釣りなどの釣り道具づくりが盛んに行われたのです。



特色

漆を使い美術的価値も高い

 ドブ釣り用の鮎竿は堅牢で、武士の道具として目立たないところでの粋を感じさせています。竹に巻く糸は麻の繊維や絹糸を使い、漆で塗り固めました。最初から最後まで漆で仕上げる竿は、美術的価値も認められています。塗りの技法は、根来(ねごろ)塗りや曙(あけぼの)塗りなどを得意としています。
 製作は40日から500日まで、ものによって差が出ます。ほかにも、2本畳みで軽量に仕上げるところに加賀竿の特色があります。さらに、質実剛健を旨とするために、過美な装飾を避け黒呂色(くろろいろ)を基調とした点も特色の一つに上げられます。


加賀竿について、詳しい情報はこちら
 → 「金沢城下町の暮らし」



●能登上布   ●大樋焼   ●加賀象嵌   ●茶の湯釜
●鶴来打刃物   ●加賀獅子頭    ●竹細工   ●加賀竿
●金沢和傘   ●加賀提灯   ●郷土玩具   ●琴
●三弦   ●太鼓   ●銅鑼   ●加賀水引細工   ●七尾和蝋燭
●手捺染型彫刻   ●能登花火   ●金沢表具


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