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珠洲焼 平成元年三月二十四日、石川県指定 歴史・特色 珠洲焼画像
須恵器の系統を継ぐ珠洲焼

歴史

平安から室町にかけて生産

 平安時代半ばから室町時代にかけて、能登半島の突端に位置する今の珠洲市から能登町(旧・内浦町)にかけて生産されました。窯跡は、外浦側にある馬緤(まつなぎ)支群をはじめ、約30基の古窯が確認されています。これらの窯は、古墳時代中期の5世紀に大陸の陶工が伝えた須恵器(すえき)の系統を受け継いでおり、須恵器が衰退した後も中世日本海文化を代表する焼き物の一つでした。
 窯が半島先端部に築かれた関係上、珠洲焼は海運により日本海沿岸の東北、北陸の各地や遠く北海道まで運ばれていました。しかし、16世紀後半以降、珠洲焼は姿を消し、近年、珠洲市や地元有志の尽力により再興され、今日に至っています。


特色

無釉(むゆう)の黒い焼き物

 珠洲焼の特色は、須恵器の系統を継ぐ、粘土紐を巻き上げ、叩(たた)きしめて成形を行い、「還元焔燻べ焼き」で焼き上げる点にあります。無釉高温のために、灰が自然釉の役割を果たすことが多く、幽玄ともいえる灰黒色の落ち着いた美しさを醸し出します。器の表には成形のときに生じる右下がりの叩き目をはじめ、綾杉文(あやすぎもん)、変化に富んだ櫛目(くしめ)波状文、各種の刻文や刻印などが施されています。
 甕(かめ)や、壺、摺鉢(すりばち)などの日用品が多く焼かれましたが、中には花入れなど装飾的なものも作品として残っています。



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