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世界を舞台に相次ぐ海外公演

 石川県では文化資産の世界に向けた情報発信を官民一体となって行ってきました。
 金沢能楽会では、昭和56年(1981)、金沢市とベルギー・ゲント市との姉妹提携10周年を記念して友好訪問団を派遣したのをはじめ、フランスのナンシー世界演劇祭及びデンマーク・コペンハーゲン市の日本芸術祭(58年・1983)への参加、蘇州市公演(60年・1985)、ハワイ公演(61年・1986)を行い、世界に加賀宝生の名を広めています。
 邦楽の分野では、平成7年(1995)、アメリカ・ニューヨークのカーネギーホールで開催された「日本の祭典inニューヨーク」において、金沢素囃子保存会が本県の伝統芸能である素囃子を披露。10年(1998)にも、県箏曲連盟がカーネギーホールで公演するなど、活躍しています。また、石川県と友好交流を結ぶロシア・イルクーツク州で3年(1991)に開催した「石川ウイーク’91」では、同州で芸能文化交流「石川の夕べ」を企画し、邦楽や獅子舞、太鼓などを披露しています。
 わが国初の本格的なプロの室内管弦楽団として昭和63年(1988)に設立したオーケストラ・アンサンブル金沢も、平成元年にヨーロッパへ出かけたのを皮切りに、豪州、ニュージーランド、シンガポール、ジャカルタ、ヨーロッパでの海外公演を重ね、評価は世界的にも年々、高まっています。



広がる世界との文化交流の輪

 文化交流は、石川県から海外へ出かけるばかりではありません。平成5年(1993)に石川県で開催した第7回国民文化祭・石川92では、アジア、ロシア、アメリカ等7カ国、1地域から186人もの参加があり、文化を通じた国際交流の輪が広がりました。7年(1995)のいしかわ秋の芸術祭でも、「アジアの響き」と題して4カ国からの参加がありました。
 工芸の分野でも、世界を対象にした石川県独自のコンペティションなどを通じて、石川県の質の高い工芸を紹介するとともに、新たな創造の機会としています。
 例えば、輪島、山中、金沢の3産地を擁する漆器産業を背景に、平成元年度(1989)から漆と塗りをテーマにした国際漆デザイン展を開催。ジャパン九谷の名で世界的に知られる九谷焼の産地として、国際色絵陶磁器フェア'97九谷を9年(1997)に開催しています。また、新たな工芸の誘発を目指して昭和59年(1984)スタートした国際ガラス展は、世界レベルの質の高い作品が集まる公募展として定着しています。
 さらに、9年(1997)から始まったこの「石川新情報書府」も、国内外に向けた石川県からの情報発信です。石川県に根づく36品目もの伝統工芸や伝統芸能などの文化資産を、最先端のマルチメディア技術を使ってデジタル情報化した石川新情報書府の各コンテンツには、国内外の幅広い層からアクセスがあり、その内容と技術・デザイン力に対して高い評価の声が寄せられています。


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