菱文蒔絵平卓(ひしもんまきえひらじょく)昭和39年 1964幅60.5×奥行35.0×高14.6 石川県立美術館 第11回日本伝統工芸展 菱と雲を甲板と脚部に互い違いに置いて、前後どちらからも使えるように工夫された卓である。菱文は花芯を白蝶貝の螺鈿、葉を金粉を蒔いて引っ掻きで表したものをつなぎ、青貝を地に蒔いている。雲は料紙における打雲のごとく平文を散らしながら蒔きぼかしを濃淡を巧みにつけて表現している。あたかもグラデーションをかけたかのように文様が浮き沈みし、夢幻の世界に誘いこむかのようである。 (石川県立美術館優品図録・石川県立美術館) |