ふぐ中毒
神経や筋肉を麻痺させる働きがあると言われる「ふぐ毒」。トラフグ1匹で約13人の人を死亡に至らしめるほどの猛毒ですが、具体的にはどんな症状が現れるのでしょうか。また、どう対処すればよいのでしょうか。
■中毒症状
【中毒になった場合】
- 食後20分から3時間の間に、唇や舌にしびれが現れます。さらに指先がしびれ、頭痛がしたり、嘔吐が続く場合があります。
- 知覚麻痺や運動麻痺、言語障害、呼吸困難の症状が現れ、血圧が下がってきます。
- 全身が麻痺します。
- 末期になると、意識が混濁。呼吸中枢の麻痺によって呼吸が停止、死亡します。
■対処方法
【ふぐを食べたあと、唇にしびれを感じたら】
- まず、食べたものを吐き出します。水かぬるま湯、重曹水、食塩水を多量に飲んで吐き出すことを繰り返し、胃の中を空にします。
- その後、安静にし、一刻も早く医師の治療を受けます。
【医者では】
- 胃を洗浄し、リンゲルやブドウ糖液の静脈注射を打ち、人工呼吸、血圧上昇剤、呼吸促進剤等の投与による対症療法を行います。
■中毒にならないために
ふぐ中毒には積極的な治療法はなく、上記のような対処療法になります。ふぐ毒には免疫性がないので、ヘビの毒のような血清による治療ができません。
だから、何よりも中毒にならないこと、つまり、毒のある部分を食べないことがもっとも重要なのです。
厚生労働省では「処理等により人の健康を損なうおそれがないと認められるフグの種類及び部位」を定めています。また、ふぐを処理できるのは有資格者および許可された施設のみであり、未処理のふぐの販売は禁止されています。
ふぐの調理には専門的な知識が必要です。自分で釣ったり、もらったりしたふぐを素人が調理することは非常に危険です。素人判断で調理したり、食べたりすることは絶対にしないでください。


