ふぐの特徴
ふぐの仲間は学術上の分類ではフグ目に属し、全世界で約340種が確認されています。カリブ海やインドネシア、フィリピン、オーストラリア、ハワイ、アフリカ等、温帯から熱帯域まで広く分布し、淡水域や汽水域(河口や海岸付近の湖など、海水と淡水が入り交じったところ)に生息するものもいますが、ほとんどは海水域に生息しています。
一般に「フグ」と呼ばれているのはフグ目モンガラカワハギ亜目に属するイトマキフグ科とハコフグ科の37種と、フグ目フグ亜目に属するウチワフグ科1種、フグ科約120種、ハリセンボン科19種です。マンボウやカワハギはいわゆるふぐではありませんが、フグ目に属し、広い意味ではふぐの仲間になります。このうち、日本の近海には約70種類のフグの仲間が生息しています。
ふぐの仲間は「毒があること」で有名ですが、そのほかにも他の魚類とは違う特徴を持っています。
特徴(1) 板状の4枚の歯
ふぐの学名テトラオドン(tetoraodon)は「4枚の歯を持つ」という言葉に由来しています。その名のとおり、ふぐには上あご下あごそれぞれに2枚ずつ、計4枚の板状の歯が生えています。この歯とあごはとても強く、釣り糸などは簡単に食いちぎってしまうほどです。
特徴(2) 風船のようにふくらむ
ふぐというと、風船のようにポンポンにふくらんだ姿を思い浮かべる人は多いはず。ふぐは胃の一部が膨張嚢(のう)と呼ばれる特殊な袋状になっています。ふぐに刺激を与えると、空気中では空気を、水中では水を吸い込み、膨張嚢の前後にある括約筋が働いて出入り口を閉じ、お腹をふくらませることができるのです。
特徴(3) 特殊な形状のウロコと分厚い皮膚
ふぐの仲間であるハリセンボンは全身が4〜5cmの棘に覆われ、ハコフグは全身が甲羅のように固くなっています。いずれもウロコが変化したものと考えられ、ほかにも盤状のウロコを持つものやまったくウロコのないものをおり、皮膚が分厚く伸縮性があるのも特徴のひとつです。
■魚類上の分類
ふぐの分類でもっとも大きな基準となっているのが歯の形です。歯が癒合せずに分かれているのがモンガラカワハギ亜目、歯が癒合して板状になっているのはフグ亜目で、癒合の形状によってさらに分類されます。



