彫りが生み出す加飾の美 輪島塗 沈金

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輪島の沈金技術を支えるもの

写真:ノミ1写真:ノミ2

 輪島の沈金を支えてきたのは沈金職人ばかりではありません。さまざまな要因が輪島の沈金を背後で支え、職人が存分に腕をふるえる環境を作ってきました。
 まず挙げられるのが、輪島塗がどんな彫りにも耐えられる下地を持っていたことにあります。丁寧な手作業によって生み出される丈夫でしなやかな塗面。これによって沈金職人たちは、繊細な彫りからダイナミックな彫りまで、思い思いの図柄を彫ることができるのです。

 沈金職人たちの手とも言える沈金ノミも大きな存在です。沈金職人が使うノミは特注品であり、自分の彫りのタッチを生み出すために職人それぞれが独自の工夫を加えてきました。研ぐことによって刃先を調節し微妙に彫りの調子を変えることができるため、研ぎの方法も重要であり、砥石(といし)も大切に扱っています。こうした道具たちが職人たちの大きな支えとなっているのです。
 また職人どうしがよい意味でライバル意識を持ち、切磋琢磨し合いながら腕を磨ける環境にあったことも要因のひとつに挙げられます。

 そして何より、輪島の沈金を支えてきたもっとも大きな要因は、輪島塗の生産や販売にかかわってきた人々の品質に対する誇りと、妥協を許さない厳しい目にあると言えます。これら産地全体のこだわりこそが沈金技術を支え、レベルを押し上げてきた最大の要因なのです。

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