彫りが生み出す加飾の美 輪島塗 沈金

基本工程

木地

木地(きじ)

原木を削り、それぞれの漆器の形に整えます。

下地

下地(したじ)

木地の継ぎめや小節を補正し、傷みやすい部分を補強し、丈夫で緻密な塗肌を作る工程です。輪島塗では壊れやすい部分に布を貼る布着せや地の粉(じのこ)を使った地付けなど独特の工法を用います。また器の微妙な姿、形を整える工程でもあります。

中塗

中塗(なかぬり)

下地をさらに堅く固める効果のある中塗漆を全体に刷毛で塗ります。

上塗

上塗(うわぬり)

上塗は上質の上塗漆を、チリやほこりが飛散しない塗師蔵で塗ります。まずごみとり刷毛で細かなチリを払い、渡し刷毛で適量の漆を荒付けしてから、仕上げ刷毛で仕上げ塗りをします。

呂色

呂色(ろいろ)

上塗を研炭で更に平滑に研ぎ、漆を摺りこみながら磨くことを繰り返し、鏡のように透明な艶を出します。

加飾

沈金

蒔絵

加飾

◆ 沈金(ちんきん)

  1. 下絵(したえ)
    和紙に下絵を描きます。塗物に直におしろい筆で描くこともあります。
  2. 置き目(おきめ)
    器に下絵を写します。
  3. 素彫り(すぼり)
    沈金ノミを使って、線や点を彫りながら絵を描きます。
  4. 漆の摺り込み
    彫った所に漆を塗り、余分な漆を紙で拭き取ります。
  5. 箔置・金入れ(はくおき・きんいれ)
    文様の上に金箔や銀箔を貼る(箔置)、または金粉を刷り入れます(金入れ)。
  6. 定着
    漆に金箔が定着するよう湿気を与え、一定時間おいて乾かします。
  7. 仕上げ
    文様の金箔(金粉)が定着したら余分な箔を拭き落として、さらに時間をおいて沈金部分を完全に乾かします。
  8. 完成

◆ 蒔絵(まきえ)

和紙に描いた下絵を転写した置き目に添って、漆で文様を描き、金粉・銀粉などを蒔き付け、更に漆を塗り固めるなどした後に、研磨して金銀の光沢を表します。

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